駅広告からみた首都圏鉄道駅の中心機能に関する一考察
著者 : 青島 光太郎(筑波大・学)
発行日 : 2022年3月(2022年度日本地理学会春季学術大会にて)
リンク
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajg/2022s/0/2022s_70/_pdf/-char/ja
内容
- JR山手線駅および山手線から放射状に伸びる路線の東京都内鉄道駅においてホームから目視出来る看板広告を調査し、看板広告から都市構造を明らかにしようと試みたもの
- 商圏が狭い業種の広告は地域を問わず確認可能
- 一方で、商圏が広い業種の広告は、都心部の駅に集中
所感
- 広告の分布から都市構造を明らかにしようとする試みはユニークで面白いと感じた。
- 商圏が広い業種は、費用対効果を最大限にしようと都心部の駅に集中的に広告を打つのは合理的だと思う。
- 物理的な商圏という概念が存在しないインターネットビジネスも人の目に触れ、話題になりやすい同様に都心部の駅に集中するのだと思う。最近では、品川駅の大通路のスクリーンをジャックするベンチャー企業も散見するが、この法則に当てはまると考える。
- おそらく広告を打っている方達は、このように分析されているとは思いもしないだろうが、彼らなりの合理的な方針に基づいて動いているため、このように一定のルールがあるように説明されるのは何だか面白いと感じた。