マーケティングにおける混雑の影響-近年の混雑感知覚研究の展開と課題-
発行日 : 2022年6月30日(J-Stage公開日)
リンク
https://www.jstage.jst.go.jp/article/marketing/42/1/42_2022.037/_pdf/-char/ja
内容
- 過去10年間の間に行われた混雑知感覚に関する研究をレビューしたもの
- 混雑は人の購買活動に正負両面で影響を与える
- スーパーが混んでる→ストレスを感じる
- ディスコやクラブが混んでる→賑わっていると感じる
- オランダの小売チェーンを対象にした調査では以下がわかった
- 混雑感を高く感知した消費者は快楽感の高い商品やナショナルブランドを購入する傾向が高まる
- 混雑によるストレスはパーソナルスペースが狭まることで発生すると考えられる。人が多いことにより社会的繋がりも生まれるため、混雑をポジティブに捉える人もいる。
所感
- 混雑の捉えた方は個々人によって大きく異なると思われる。タスク的に買い物をする人にとっては混雑はストレスでしかないし、社会的な繋がりを求める人にとってはポジティブなものである。
- 混雑感を個々人にちょうどよく知覚させ、個々人の購買体験をさらに豊かにするような取り組みは出来ないか? 待たない程度での程よい混雑は、満足につながるのでは?
- 混雑していると待たされたりして、それが不満につながる。一方で閑古鳥が鳴いていると、この店大丈夫なのか? 自分の購買行動オワコン?といったレピュテーションへの不安につながる。